「歯磨きで血が出るけど、まだ大丈夫かな...」 「歯医者は怖いし、行くのが面倒で...」
そんな風に思って、受診を先延ばしにしていませんか?
はっきり言います。歯周病を放置すると、取り返しのつかないことになります。
しかしながら、安心してください。歯周病は、早く気づいて適切な治療を受ければ、ちゃんと症状が落ち着く病気なんです。
実際に当院で治療を受けられた患者さんの事例をご紹介します。きっと、あなたと同じような悩みを抱えていた方がいるはずです。
歯周病は、単にお口の中だけの病気ではありません。心臓病や脳卒中、糖尿病など、全身の健康に深刻な影響を及ぼすことが分かっています。 30代・40代から知っておくべきリスクと対策についてまとめました。
美咲さん(仮名 - 30代)が当院に来られたのは、ある朝のことでした。
「先生、もう3ヶ月も歯磨きのたびに血が出るんです。最初は『疲れてるのかな』って思って放置してたんですけど、最近は歯間ブラシを使うと必ず出血するし、朝起きると口の中がネバネバして気持ち悪くて...。このまま歯が全部抜けちゃうんじゃないかって、夜も眠れないくらい不安になって」
美咲さんは涙ぐみながら、こう話してくれました。痛みはなかったそうですが、毎日の出血と口臭が気になって、仕事中も人と話すのが億劫になっていたそうです。
「友達とランチに行っても、口臭が気になって楽しめないんです。マスクを外すのが怖くて...」
インターネットで「歯茎 出血」と検索すると、怖い情報ばかり出てきて、不安が増すばかり。でも仕事が忙しくて、なかなか歯医者に行けなかったといいます。
診察してみると、美咲さんは歯肉炎の状態でした。幸い、歯を支える骨はまだダメージを受けておらず、完全ではないですがある程度健康な状態に戻せる段階です。
「美咲さん、良いニュースがあります。まだ歯肉炎の段階なので、ちゃんと治療すればそこそこ治りますよ」
この言葉を聞いた瞬間、美咲さんの表情がパッと明るくなったのを今でも覚えています。
「本当ですか!? 良かった...インターネットで調べたら、もう手遅れかもって思ってて...」
検査の結果、歯茎の上に歯石がついていて、それが原因で歯茎が炎症を起こしていました。特に下の前歯の裏側と上の奥歯の外側に歯石が多く、そこを中心に歯茎が赤く腫れていました。
美咲さんの治療はシンプルでした。全部で6回の通院で完了しました。
1回目(初診) 歯石を丁寧に取り除き、歯の表面をツルツルに磨きました。「先生、歯石ってこんなに硬いんですね。これ、歯ブラシじゃ絶対取れないですよね」と美咲さん。
そして、正しい歯磨きの方法を一緒に練習しました。「今まで自己流で磨いてたんですけど、全然ダメだったんですね。こんなに丁寧に教えてもらったの初めてです」
2回目(2週間後) 「先生! 出血が減ったんです! 昨日の朝、歯を磨いても全然血が出なくて、感動しちゃいました!」
美咲さんは笑顔で報告してくれました。歯茎の腫れも引いて、色も健康的なピンク色に戻ってきていました。残っていた細かい歯石を取り除き、さらに歯磨きのコツをアドバイスしました。
3回目(さらに2週間後) 「もう完璧です! 朝起きた時の口の中のネバネバも全くなくなったし、友達にも『なんか最近キレイになったね』って言われたんですよ。口臭がなくなったからかな」
最終チェックでは、歯茎の炎症はほぼゼロ。歯周ポケットの深さも1〜2mmの健康な範囲に戻っていました。
「あの時、勇気を出して歯医者に来て本当に良かったです。費用も5,000円くらいで済んだし、たった1ヶ月で完全に治るなんて思ってませんでした」
「今では3ヶ月に1回、メンテナンスに通ってます。もう二度とあの不安な気持ちを味わいたくないし、歯医者さんが怖くなくなりました。むしろ、歯がキレイになるのが楽しみで」
美咲さんは今、同じように出血で悩んでいる友人に「絶対早く歯医者行った方がいいよ!」と勧めているそうです。
このケースのポイント: 初期段階なら、本当に簡単に治ります。「まだ大丈夫」と思わず、出血があったらすぐ受診してください。
健司さん(仮名 - 50代)が当院に来られた時、正直かなり進行していました。
「先生、奥歯がグラグラして、硬いものが全然噛めないんです。でも仕事が忙しくて、歯医者に行く時間がもったいないって思っちゃって...」
健司さんは2年前から歯茎の出血に気づいていました。でも「自分でなんとかしよう」と、高級な電動歯ブラシを買い、歯周病用の歯磨き粉を使い、マウスウォッシュも毎日使っていたそうです。
「インターネットで調べて、良いって書いてあるものは全部試しました。でも全然良くならなくて...。むしろ悪くなる一方で」
最近では、歯茎を押すと膿が出るようになり、口臭も強くなって、お客さんと話すのが苦痛になっていました。そして奥歯のぐらつきがひどくなり、ついに「これはもう限界だ」と受診を決意されました。
検査の結果は、中等度の歯周病。歯周ポケットは平均5〜6mm、深いところでは8mmもありました。レントゲンを見せると、健司さんは絶句しました。
「えっ...骨がこんなに溶けてるんですか? これ、もう手遅れじゃないですか?」
「いいえ、健司さん。確かに進行していますが、まだ全然間に合います。ちゃんと治療すれば、歯を残せますよ」
この言葉に、健司さんは少しホッとした表情を見せてくれました。
健司さんの治療は6ヶ月かかりました。仕事の合間を縫って、20回以上通院してくださいました。
「正直、最初は『そんなに通えるかな』って不安でした。でも先生が『この歯を残したいなら、頑張りましょう』って言ってくれて。自分の歯で食べられなくなるのは絶対イヤだって思って、覚悟決めました」
治療は段階的に進めました。まず歯石を徹底的に取り除き、深いポケット内の細菌も除去していきました。麻酔を使っての処置もありましたが、健司さんは「思ってたより全然痛くなかった」と言ってくれました。
3ヶ月目の変化 「先生! 膿が出なくなったんです! それに、ちょっと硬めのものも噛めるようになってきました!」
歯周ポケットは平均4mmまで改善し、歯茎の色も健康的に戻ってきていました。
6ヶ月後の完成 「もう別人みたいです。奥歯でお肉もしっかり噛めるし、口臭も全くなくなって、お客さんと話すのが楽しくなりました。妻にも『最近機嫌いいね』って言われて(笑)」
「もっと早く、出血し始めた2年前に来ていれば、こんなに大変な治療にならなかったんですよね。時間もお金ももったいなかったし、何より、この2年間ずっと口臭とグラつきに悩んでたのが本当にもったいなかった」
「『自分でなんとかできる』って思ってたのが間違いでした。歯石は絶対自分じゃ取れないし、ポケットの奥の細菌にも届かない。専門家に任せるべきでした」
今、健司さんは3ヶ月に1回、必ずメンテナンスに通っています。
「もう二度とあの状態には戻りたくない。だから、どんなに忙しくても絶対に来ます。予防に勝るものはないって、身をもって分かりましたから」
このケースのポイント: セルフケアだけでは歯周病は治りません。症状があるなら、早めにプロに任せましょう。
千佳さん(仮名 - 60代)が当院に来られた時のことは、今でも忘れられません。
娘さんに付き添われて来院された千佳さんは、目を真っ赤にして、ハンカチを握りしめていました。
「先生...他の歯医者で、前歯4本は抜くしかないって言われたんです。もう総入れ歯になるしかないって...。でも娘が『諦めないで』って、こちらに連れてきてくれて...」
千佳さんは10年以上、歯科医院に通っておらず、その間にどんどん歯を失っていました。すでに5本の歯を失い、残っている歯も多くがグラグラしている状態。特に上の前歯4本は大きく揺れていて、見た目にも前に倒れてきていました。
「もう人前で笑えないんです。食事も、全部ハサミで切って食べてます。孫と一緒に焼肉も行けない...。こんな状態で生きていくのが、本当に辛くて」
診察の結果、確かに非常に厳しい状態でした。でも、私は言いました。
「千佳さん、確かに難しい状態です。でも、諦めずに全力で治療すれば、前歯も残せる可能性があります。時間はかかりますが、一緒に頑張りましょう」
この言葉に、千佳さんは涙を流しながら頷いてくれました。
千佳さんの治療は長期戦でした。何度も通院し、外科的な処置も受けていただきました。
「手術は正直怖かったです。でも先生が『大丈夫ですよ』って何度も声をかけてくれて、衛生士さんも優しくて。みんなが私の歯を残そうと必死になってくれてるのが分かって、私も頑張ろうって思えました」
手術後の痛みや腫れもありましたが、千佳さんは弱音を吐かず、処方した薬もきちんと飲み、歯磨きも指導通りに実践してくれました。
半年後の変化 「先生! 前歯のグラつきが減ってきました! それに、歯茎がピンク色になってきて、鏡を見るのが楽しくなってきたんです!」
1年後の奇跡 「もう信じられません。『抜くしかない』って言われた歯が、こんなにしっかりしてきて...。先週、孫と一緒に焼肉に行ったんですよ! お肉を前歯で噛み切れたんです! 嬉しくて泣きそうになりました」
最終的に、「抜くしかない」と言われていた前歯4本を含め、21本の歯を残すことができました。骨の再生も確認でき、歯のグラつきも大幅に改善しました。
「先生、本当にありがとうございました。あの時諦めなくて良かった。娘に感謝してます。そして、こちらの歯医者さんに出会えたことに感謝してます」
「今では2ヶ月に1回、メンテナンスに通うのが楽しみなんです。『良い状態保ててますね』って言われると、次も頑張ろうって思えます。友達にも『最近若返ったね』って言われるんですよ」
「同じように悩んでる人がいたら、絶対に諦めないでほしい。私でも歯を残せたんだから」
千佳さんは今、定期メンテナンスを欠かさず、良好な状態を維持されています。
このケースのポイント: 重度でも諦めない。セカンドオピニオンも大切です。
3人の患者さんの事例、いかがでしたか?
歯周病は、早く気づいて、ちゃんと治療すれば、必ず良くなる病気です。
でも、放置だけは絶対にダメ。「まだ大丈夫」と先延ばしにすればするほど、治療は大変になります。
少しでも気になる症状があったら、今すぐ歯医者に行ってください。それが、あなたの歯を守る第一歩です。
当院は、あなたの歯を守るために全力でサポートします。一緒に頑張りましょう。
ご来院、心よりお待ちしております。