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親知らずと痛くない抜歯方法について

親知らずは抜かないといけないの??親知らずとはどのような歯なのかについて解説します。

親知らずは、親不知とも書きます。親不知は奥歯のうち一番奥にある歯を指し、専門用語では第3大臼歯といいます。また、智歯とも呼ばれています。

人間の永久歯は28本ですが、親知らずは28本の中には含まれません。親知らずを入れれば32本になります。「親知らず」は一般的に誰もがご存知の名称ですが、なんで親知らずと呼ばれているかはあまり知られていないのかもしれません。

親知らずは、個人差はあれ大体20歳前後で生えてくる永久歯です。織田信長が好んで詠ったことで有名な敦盛の一節「人間五十年、下天の内をくらぶれば…」にあるように、昔の日本人の寿命が短かく、親知らずが生えてくるころには親はすでに亡くなっている、というのが名前の由来だと言われています。ちなみに、平均寿命が50歳を超えたのは実は戦後なんですよ。ただ、これは乳幼児の死亡率が高かったことにも原因があります。0歳で亡くなる割合が現在では想像できないくらい高かったんですね。

親知らずは英語でwisdom toothと言います。wisdomは賢さ、知恵を意味します。つまり、物事の分別がつく年齢に生えてくる歯であることが名前の由来です。これを日本語にしたのが智歯または知歯です。

親知らずの問題点は「生え方」!親知らずの生え方が問題なのです。

親知らずは、生えない人もいますし、4本とも生える人もいれば、1本しか生えない人もいて様々です。4本とも生える人は日本人だと35%ほどと言われています。そして、一番の問題は正常に生える例が稀であること。生えてこない場合は、顎の骨の中にある、または歯茎の中に収まっている(埋没)状態のことで埋伏歯といいます。ほとんどの場合、歯茎から頭だけ少しでていたり、斜めに生えます。

親知らずの生え方が変な理由

現代人のように消化の良いものばかり食べている為の退化現象だと考えた方が正しいように思われます。縄文時代は8割の人が親知らずが4本はえていたようですが、鎌倉時代には4割ほど、現代では3割強というデータもあります。昔から、親知らずは必要の無い歯とされてきて、痛みや隣の奥歯に悪影響を与えるのならば抜いてしまうのが一番とされてきました。

現在では、親知らずを将来的に有効活用するために温存する考え方もあります。例えば他の奥歯がダメになったときに移植する、ブリッジをいれる際の土台にする、などです。ですから、親知らずは、無理して抜くものではない、ましてや悪さをしていないのなら抜く必要はない、と考える歯科医師も増えつつあります。

ただ、奥歯が痛い!から診察にこられる方で、痛みの原因が「親知らず」であることが大変多いのが現実です。

抜いたほうがよい「親知らず」とは、どんな場合なのでしょうか?

虫歯になってしまった場合と生え方がよろしくない場合の2つあります。

① 親知らずが虫歯になった場合

親知らずはもっとも奥にある歯ですので、治療器具が届きにくいのです。ですので虫歯になってしまうと、治療やその後のメンテナンスが難しく高確率で再発します。そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするケースが多いです。

② 親知らずの生え方が悪い場合

親知らずの生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があります。その場合、将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、手前の健康な歯(7番)を巻き添えにしてしまうことがあります。ですので、早めに抜歯しておくことが推奨されます。

具体的には

  1. 手前の歯と同じ様に生えてきているが、歯磨きが上手に出来ない。
  2. 中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている。
  3. 横向きに生えてきている。
  4. 骨の中に完全に埋まっている(埋伏智歯)が、レントゲン写真上問題がある。
  5. 歯並びを悪くする恐れがある。

といった場合です。

抜歯する必要のない親知らず

歯を抜かないにこしたことはありません。親知らずを抜くことなく、そのまま残しておいてよいと考えられるケースもあります。

  1. 手前の歯と同じように生えてきていて、歯磨きも特に問題なくできる場合。
  2. 骨の中に完全に埋まっていて、レントゲン写真上問題が無い場合。
  3. その他、特に悪影響を及ぼすことがないと判断された場合。

以上の3つのケースです。

親知らずは、頭痛や口臭の原因にも・・・

親知らずは、例えば横に向かって生えて来ている場合、きちんと歯みがきするのは困難です。ですから虫歯、歯周病になる確率も高まります。

そして、親知らずが手前の歯をじわじわと押してしまう厄介な問題があります。これの何が問題かといいますと、噛むと何となく沁みるように感じるといった症状が現れるのです。やがて、そのなんとなく沁みる感覚が徐々にはっきりとしてきます。 親知らずが手前の歯を押してしまっているのが原因なのですが手前や更にもう手前の歯が虫歯になったと感じてしまうのです。奥歯自体は問題ないのに奥歯が痛い!!と感じるわけです。親知らずが原因とはふつうは思いませんよね。

親知らずは、たいてい歯茎に埋もれていたり、少しだけ頭をだしています。そのような場合、隙間に食べ物のカスなどがたまります。これは歯磨きしても取れないために、発酵して口臭の原因になります。

その歯茎が膿んだりして腫れてしまうと痛みが出ます。親知らずの周囲の歯肉の炎症ですので「智歯周囲炎」といいます。これは歯周病(=辺縁性歯周炎)と本質は同じです。

そうなると、噛む度に痛みが出るので物を噛むときに避けようとします。それを続けていると悪い癖がついてしまい噛み合わせが悪くなります。そして顎関節ならびに噛むための筋肉がおかしくなると慢性的な頭痛を引き起こすことがあります。噛むための筋肉というと、顎の筋肉、つまり顔の筋肉だけのように思われるかもしれませんが、首の筋肉をたくさん使います。首は体と脳をつなぐ非常に大切な部位です。噛み合わせが悪いと、頭痛以外にも肩こり・首こり・自律神経の乱れといった様々な症状に繋がる可能性があるといわれているのは、首への負担が原因なのでしょう。

話を親知らずに戻します。

親知らずは、扁桃や咽頭などの組織、および口を開け閉めする筋肉(咀嚼筋)などに近いので、頭痛を始め、体への悪影響を及ぼす可能性が高いのです。原因不明の内臓の疾患が、実は親知らずが原因だった、というケースもあります。

このように親知らずが悪さの原因の場合の解決方法は、親知らずを抜くしかありません。

抜歯です。

抜歯・・・名前だけでもイヤな言葉ですよね。歯を抜くときいて、何がイヤかって痛いからですよね?絶対に痛いからですよね?

でも痛くないなら、どうでしょう?

親知らずを痛みなく抜く方法・・・あるんです!

歯を抜くことは痛い!!麻酔をしても麻酔が切れたら痛い、親知らず抜いて激痛で友達が苦しんでいた、顔の輪郭かわるくらい腫れていたetc・・・親知らずを痛みなく抜く治療方法なんて、信じてもらえないと思います。

痛くない抜歯の方法はあります。

歯は、根っこの先っぽに行くに従って細くなっています。ですから引っ張れば、抜けます。でも引っこ抜くのには力が必要です。

歯を抜くというとペンチみたいなゴツい器具で挟んで抜くと思われる方が大半でしょう。ましてや奥歯なんてどうやって抜くの?口を大きく開けたところで・・・とくに歯を抜いた経験がない人なら想像つかないですよね。

抜歯にはテコの原理を利用するのです。そしてへーベル(エレベーター)と呼ばれる器具を使います。実は、ヘーベルという名前は英語のエレベーターのドイツ語です。エレベーターはご存知ビルにある昇降機ですが、もともとの意味は上に上げるという意味です。日本語の梃子(てこ)は英語だとレバーです。エレベーターもレバーも少し似ていますね。共に、上に上げるという意味のラテン語が元です。歯を抜くということの理解において、ここがポイントです。抜くというと引っこ抜くことを想像されると思いますが「上にあげる」ことが大切なのです。

ヘーベルには色々種類がありますが、私が愛用しているマイ・ヘーベルは、

YDM D型#NM2 日大型ヘーベル

株式会社YDMのD型#NM2、通称、日大型ヘーベルです。

これで、どうやって・・・?不思議ですよね。金属製の耳かきにしかみえないですよね?

簡単に説明しますとヘーベルを歯と骨の間に入れます。そこで、てこの原理を利用して押し上げるのです。潜っている歯は、ヘーベルを使って割ります。割ったかけらをを少しずつ取り出し、結果的には歯を抜くことになります。もっと細かい詳しい使い方は、残念ながら内緒です。ごめんなさい。

ただ、皆様に申し上げたいのはこのへーベル1本だけで抜歯自体は完了できるということです。

私が、このへーベルを長年愛用している理由は、先端部がスプーン状で薄く幅が広めになため、歯と骨の隙間に入れやすいこと、そして持ちやすいためです。この私自身コダワリの1本を使いこなすことで、ほぼ、すべての歯に対応できてしまいます。

これは、あくまで私自身がベストと思っている抜歯方法です。歯科医師によって方法は様々かもしれませんが、間違いなくいえることは、歯科医師は医師であり、かつ職人なのです。

どんなに薬や医療機器が進歩しても、手を使った技術は絶対に必要ですし、せっかくの最新機器も使いこなすことはできません。

腕の良い歯医者えらびの本当のポイントは、見た目や設備ではなく、手先がいかに器用な人かどうかかもしれませんが、それは実際に治療を受けてみないとわからないですよね。

歯を抜いたあとに腫れて痛むのが怖い・・・

歯を抜いた後が怖い方は多いようですね。きちんと丁寧に治療すれば、腫れることも痛むこともありません。具体的な抜歯後の処置ですが、痛み止めのお薬をスポンゼルという止血用のゼラチンスポンジに浸みこませて傷口に入れます。なお、麻酔が効いているので施術当日は痛みはありません。もちろん麻酔が切れてしまったら、痛むこともあります。それを防ぐために、当院では翌日、翌々日に抜歯した部分のケア(消毒、殺菌)もバッチリ行ないます。当院で歯を抜いた患者さんで、腫れや痛みが治まらないといった方はいません。

なお歯茎(歯肉)の切開が必要な抜歯の場合は、糸で傷口を縫合する場合があります。縫合に使用した糸は抜歯してから1週間〜2週間で抜糸(ばっしと混同しないように、ばついとと呼ぶことが多いです)します。抜糸については、後ほどもう少し詳しく説明します。

親知らずの抜歯についてご説明します。

痛みなく歯を抜く方法についてご説明しました。親知らずを抜く場合も、基本的な方法は同じです。ただし、奥歯なだけに高度なテクニックが要求されます。当院ならではのテクニックについて説明したいところですが・・・またも内緒です。ごめんなさい。だったら、ブログに書くな、とお叱り受けるかもしれませんが、経験と技術があれば痛みなく奥歯を抜くことができるんですよ!!という事実だけは、お伝えしたいのです。皆様が、歯医者にいく場合、ほとんどが、家の近所、職場の近くにある、という理由で選ばれることでしょう。その際に、痛みなく抜けますか?と事前に質問していただき、行くべきかどうかの判断材料にしてほしいのです。コンビニの数よりも多いと言われる歯科医院。通いやすさ、見た目だけで選んで後悔はしてほしくありませんし、何よりも「歯医者=痛い、怖い、嫌い」といったイメージを持っていただきたくないのです。

親不知を抜くことは外科手術を受けることと同じ

親知らずの抜歯は、分類でいえば外科手術です。ですから歯医者さんで行わず紹介された大学病院の口腔外科で行うケースが多いのです。親知らずを抜くとなったら大学病院紹介されたって話よく耳にしませんか?

でも、大学病院に直ぐに回さないで、自分で抜歯を極める事が大事です。そうすれば、抜いたのも判らない様な治療が出来る様になります。このようにはっきりと言いきれるのも、私自身がひたすら技術を磨くことに専念し、多くの経験を経て自信をもって治療に臨むことができるようになった現在(いま)だからこそです。親知らずの抜歯はバッチシ(抜智歯)です、おまかせください(笑)なお、抜歯をする場合の歯医者さん選びのポイントは「口腔外科」を標榜しているかどうかが一つの目安になります。

親知らずの抜歯後の抜糸について。

親知らずの抜歯の際に、縫った、縫わなかった、と体験談は様々だと思います。歯茎に埋もれてしまっている親知らずである埋伏智歯の抜歯は、歯茎(歯肉)の切開が必要です。そのため抜歯後に糸で縫合するのですが、上顎の場合は、当院では特別なお薬を使うので大抵は行ないません。そして上顎は、目や耳、鼻などの重要な器官がある為、血管が多く、その分治りが早いのです。下顎は、どんな場合でも必ず縫います(きっぱり)。

縫合に使う糸について説明します。よく手術で使われる吸収糸は、当院では使いません。吸収糸とは、抜糸の必要がない糸です。生体に吸収されて無くなってしまうタイプの「溶ける糸」です。

何故、吸収糸を使わないかといいますと、強度の問題があるためです。お口の中ですので、食事はもちろんのこと、声を出さないわけにもいきません。そっとしておくことは不可能です。せっかくの縫合が取れてしまっては大変です(特別なお薬をが漏れてしまいます!)。

ですので、丈夫な糸が必要不可欠です。傷口への負担を最小限にするために、出来るだけ細い針と細くて丈夫な糸を使用します。近年ナイロン製の糸もありますが、当院では、絹糸にこだわります。(訳は内緒ですが、体の中に入れるものです。人工の糸よりも天然の糸のが良いと思いませんか?)

傷口の状態にもよりますが、通常では、抜歯してから1週間、歯肉内にテルプラグなどのコラーゲン繊維を使用する場合は、2週間後に抜糸します。糸は、そのまま放置するとバイキンの温床になる可能性がありますので必ず抜糸します(きっぱり)。

抜糸の際の痛みは全くありません。(これも内緒です。)

嫌われても仕方がない。でも患者さんのため…

患者さんの中には、親知らずをそのままにしている方が多く見受けられます。痛くなければ当たり前のこと。真っ直ぐ縦方向に生えている場合は、そのままでも良いでしょう。しかし、先ほども説明したように、親知らずによる痛みは、隣、またはその隣の奥歯に現れることが多いです。親知らず自体は痛くなく、奥歯が痛いから歯医者さんに来ました、というケースですね。

当院にこられる患者さんの場合、まずレントゲン写真を撮り、痛みの原因は虫歯ではなく親知らずが原因ですよ、と説明しますと納得はしてくれますが・・・歯を抜きたいとは言ってません。私は、歯医者さんなので、何とか原因を取り除いてあげたいので、親知らずの抜歯を提案するのですが、歯を抜く、しかも生え方が悪いだけ、ということですので抵抗感あるのは当然ですね。

ただ、歯は普通は抜きたくないものですし、私自身も歯は抜かずに残してあげるべきいう強い信念をもっています。ですが、親知らずだけは別なのです。こればっかりは仕方がありません。虫歯や歯周病と関係なく、生え方によるんですから・・・人間の体でいうと不必要なものかもしれないけどみんなもっているもの、例えば男性の乳首、あとは盲腸と同じなのだと思います。

早い話、嫌われますよね。歯医者にいったら歯を抜かれた、ということです。これはいくら痛みのない抜き方をしたとしても、やっぱり心理的にはいいものではないです。それはよくわかるのです。ですから、大学病院に行って貰いたい気持ちも正直あったりするのですが、ここは腕の見せどころ!私は、その場では嫌われても、将来的には患者さんにとって良いこと、そして結果的に患者さんとの信頼関係が深まってくれると信じています。

でも、やっぱり嫌われ役はつらいです。できれば、好かれたいですよ(笑)

このブログ記事を読まれて、親知らずを抜くことをお願いされたら、歯医者冥利につきます。

ただ、1点、気に留めていただきたいことがあります。

それは、ここで述べました痛くない抜歯治療は、費用が多少多くかかってしまうということ。精密かつ確実な治療にはマイクロスコープは欠かせませんし、機動性の高いルーペも併用する場合もあります。マイクロスコープを使った治療は保険の適用ができません。

勿論、全てが保険診療であれば、なお良いのですが・・・患者さんの負担が少なくてすみますので、町の歯医者としてはそうしたいのですが、法律に逆らうことはできません。そこだけは、どうぞ、ご理解ください。

親知らずを痛みなく抜くのにかかる費用について

歯を抜く場合の治療費については、当院のウェブサイトの費用例のページをご覧下さい。自由診療(保険適用外)の費用例を2種類説明しています。

⇒ 抜歯の治療費 

親知らずと口臭の関係

誰もが気になるお口の臭い……実は、親知らずと口臭は深い関係があります。親知らずが臭う、どんなに歯を磨いても口臭が消えない、また、親知らずを抜いた後の口臭がきになる。是非こちらの記事もご覧ください。

⇒ 親知らずと口臭 

親知らずを抜けば小顔になれる?

女性は、小顔に憧れますね。美容整形では顎を削る、更に、親知らずも含めて更に手前の奥歯を抜く、といったことも行われているようです。

小顔になるために、親知らずでない奥歯を抜くなんてことは、歯医者の立場からすれば、はっきり言って論外です。

抜いちゃダメです!

そして、親知らずを抜いたから、小顔になることは、、、微妙です。

ただ、親知らずがまっすぐ生えるという事は、顎の骨が大きくなりしっかりする。という事でもあります。

だからこそ、成長段階において、つまり親知らずを早い段階で抜いておくと、顎の骨が親知らずがない分だけ成長しない、これだけははっきりと言えます。

そういう意味では、顎が大きくならない、つまり、小顔のまま大人になる。と、言えなくもないです。

とにかく、歯は大切にしましょう。

親知らず以外の歯は一本でも多く残しましょう。


口臭について思うこと

全国のサラリーマン約3割の方、また大抵の女性の方々が気になっているともいわれている、「口臭」について話をしたいと思います。

口がくさい。これはもう大方の人々が気になることなのですが、実際にはあまり大っぴらに言える事でもなく、どちらかというと、むしろ他人にも言い辛い事です。

先ず、口臭とは、

「口臭」は単純に口が臭くなっている状態を言いますが、この原因は、大きく3つに分類されると言われています。

1、周りの人が気になる様なレベルの口臭で専門的には真性口臭症といわれています。これには、さらに生理的な口臭と病的な口臭に分類されます。生理的な口臭とは、食品でいえばニンニク、タマネギなどがそうです。嗜好品などではアルコールなどのお酒類、また、お口の清掃不良によるものもあるとされています。また、病的な口臭とは何らかの病気により臭いが発生しているもので、お口の由来のものと、全身疾患由来(例えば、糖尿病など)のものがあります。

お口由来のなかでは、歯周病菌によってつくられる硫化水素やメチルメルカプタンという物質は強烈な匂いを出し、これが本来の口臭の主な原因といわれています。近年、歯周病は国民病ともいわれ、35歳以上の約8割が歯周病になっているといわれています。つまりは、ほとんどの方が多かれ少なかれ口臭があるという事になりますね。

また、放置された虫歯が腐敗菌に感染すると腐敗臭を発生することもあるといわれています。実際に虫歯の腐敗菌の匂いは、何とも言えない臭いです。言葉どうり腐った臭いです。 

また、全身疾患由来のものでは糖尿病や、肝硬変、肝癌、尿毒症があるといわれています。(これもまた、個人差があります。)

2、口臭を訴えるが、周りの人が気にし
ない程度の口臭で治療を必要としない程度の仮性口臭症という症状があります。
これは、神経質な方に多いといわれています。実際は、そんなに臭くないのに、口臭があると思ってしまうのです。
自分の、手で抑えてはぁ~はぁ~やられている方など、疑わしいですね。

3、口臭ではないが真性口臭症や仮性口臭症の治療では改善できないものをいいます。
判りやすく言うと、体臭みたいな状態です。
これは、臭いでいうとくさいと感じる人もいますが、かぐわしい臭いと思う方もいると思います。

そこで、匂いとは何か?

ところで、みなさんは「匂い」はどの様に感じているかご存知ですか?
匂いは五感( 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のうちの嗅覚というもので認識しています。「匂い」はとても小さな物質なのです。この物質が鼻の穴の天井にある嗅上皮といわれる粘膜に付着し、匂いを識別する嗅覚受容体というセンサーにくっつくと、電気信号に変換され脳が匂いを認識します。このセンサーは特定の匂いしか認識せず、鍵( 匂い)と鍵穴( センサー)の関係となっており決まった匂いしか認識しないようになっています。ひとでは約400種類存在するといわれています。すなわち色々と臭いがあるわけです。
専門的には、かなり難しいですね。

また、匂いの強さを感じとるセンサーも存在し、この組み合わせで多種多様の匂いを認識しています。

<口臭は自分では気付かない?>

自分の体で起きていることなのに、臭いが気づくことが難しいのは何故でしょうか?人間は色々なことを感じとることができますが、同じ刺激が続くと慣れてきます。例えば、暗いところから明るいところへ移動したとき、はじめは良く見えませんが段々段々と明るさになれてきます。光という刺激への慣れがおきるのです。これを順応といい、同じことが嗅覚にでもおこります。長い間口臭による刺激を受け続けると鼻が順応をおこし、自分では気づかない口臭になってしまいます。代表的なものは、喫煙などがそうです。吸っている本人は解かりませんが、吸わない方では、相当匂います。

簡単に自分で調べるにはどうしたら良いかといいますと、両手で顔をおおって吐いた息を嗅ぐ方法や、コップや袋に吐いた息を貯めて匂いを嗅ぐやり方で調べることができます。ただ、起床直後や生理中は口臭が起きやすいですし、常時口臭があるかたは自分の口臭を認識しずらいですし、神経質な方もいらっしゃいますのでまずは歯科医院での診断を受けてから治療を行うことが大切です。

口臭を予防しましょう。

いくつかある口臭のなかで歯科医院で治療できる口臭は、1の真性口臭症といわれるもので、これは急にかかるものではありません。この口臭を引き起こす原因はお口の中の汚れや歯周病菌や放置した虫歯の中に生息する細菌達です。つまり、虫歯を治し、歯みがきをキチンと行うことでほとんどの口臭は改善できるはずです

少なくとも半年に一度の定期健診と歯のお掃除が、口臭対策に効果的といわれています。

また、舌についた汚れも口臭になります。
舌は、過去には舌を磨くブラシなどがありましたが、あまり磨きすぎると傷になってしまうこともあり、口内炎が出来たり逆効果という場合もあります。

現在では、舌の汚れの除去は口腔用スポンジが効果があると私は、思います。水や消毒液を含ませて柔らかくなったスポンジで軽く汚れを取る様にやさしくなでてあげてください。

舌は、柔らかい組織なので、それで汚れはある程度汚れは取れると思います。
特に、高齢者の方は、きちんと舌を掃除した方が良いです。(肺炎などの細菌感染の予防にもなります。)

食事の種類については、生理的口臭の食品の代表的なニンニクやニラ、ネギなどといった臭いの強い食品などを食べた方は、食事の後、お口をゆすぐなどの処置が必要です。そうしないと臭いが残ってしまいます。
また、口の中を冷やすと、一時的には口臭が減る様に思われますが、体温というか口腔温がありますので次第に温度効果はなくなるので、あまり期待出来ないと思います。

口臭は、人により様々な臭いがあります。先ずは、細菌の除去などの、虫歯治療、歯周病治療をしてその後、口臭がどう変化していくのを見極めることが大切です。

それでもなお、口臭が気になる方は、原因として今まで話をしていた口臭の原因ではなく、消化器つまりは体内から臭う口臭もありますが、多くは食事の種類に関連します。これは、歯科の領域でなく、消化器内科に通院する必要もあるかもしれません。

口臭として、かぐわしい口臭があるのも、事実です。


歯科医療が日本を救う

歯科医療が日本を救う。これは、去年の日本歯科医師連盟の標語になっています。

この理由は、歯科医療が国民の病気リスクを変えるというやや大袈裟にも思える表現をしています。

その理由、
歯周病は、国民病!
   35歳以上の約8割が既に歯周病になっているといわれています。

お口の健康と全身の健康は、密接に関連しており、歯科医療によってさまざまな疾病のリスクを抑制できることが明らかになってきました。

歯周病から考えられる病気は、次にあげられます。
1、脳梗塞
2、アルツハイマー型 認知症
3、肺炎 (歯周病が原因で誤因性肺炎に)
4、バージャー病
5、骨粗鬆症  (骨粗鬆症で歯周病が進行するリスクは、通常の2倍になります。)
6、動脈硬化
7、低体重児出産、早産  (通常の7倍以上)
8、糖尿病  (糖尿病は、歯周病の合併症といわれています。)
9、心臓病  (心臓病を引き起こすリスクは、通常の3倍になります。)

このように、歯周病は、万病のもと、と、いわれています。

また、歯周病は、生活習慣病と深い関わりがあります。
歯周病は、歯の喪失をもたらすだけでなく、その細菌がつくる毒素が血液中に入ることで、全身の健康に悪影響を及ぼします。
実際に統計を取ると、平成25年で、歯周病が重度なほど年間医療費が高くなっています。
勿論、無歯顎の患者さんが、ダントツで1位です。これは、年齢によるものとも考えられます。

また、統計では、歯の本数が0~4本の人は、20本以上ある人に比べ、年間医科医療費が約19万円高いという結果が出ています、(平成25年香川県 歯の健康と医療費に関する実態調査です。)このことから、歯の本数が少ない人は、糖尿病、高血圧において医科医療費が高くなる傾向が見られました。

これとは逆に、定期的な歯科健診を受けている人ほど、年間医科医療費が少ないこともわかってきました。歯科健診では、歯周病
虫歯のチェックだけでなく、ブラッシング指導など、様々な観点から診査を行います。
(平成25年香川県 歯の健康と医療費に関する実態調査です。)

寿命には、平均寿命と健康寿命があり、健康寿命とは、、日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間の事です。
平均寿命と健康寿命の差は、約10年の開きがあり、健康寿命を伸ばすことで、医療費の削減が可能になるそうです。

今、国民医療費は、毎年約1兆円ずつ増大しており、国や国民の負担は大きくなってきています。(ちなみに国民医療費に占める歯科医療費の割合は年々減少し、平成27年度では、約7パーセントです。)

増大していく日本の医療費に歯科が出来ること、
健康寿命を伸ばすように、定期的な歯科健診が重要とされています。

簡単に言ってしまうと、歯の健診を受けていっぱい歯が残っている人は、年間の医療費も少なく、健康寿命が長くなる。
だから定期健診を受けてください。という事になります。


歯科で麻酔をした後が痛くなるのは何故 ?

当院では、痛くない麻酔をするために、先ず表面麻酔を患部に貼ります。
その、表面麻酔は、実は歯科の材料ではなく、医科で使われる物を使用しています。(薬事法では、認められていますが、材料代は、悲しいながら自院負担です。)

注射麻酔の前にその表面麻酔薬をはり、ある程度時間をおいた後に皮膚に針をさす角度を気にしながら、麻酔をする様にしています。
麻酔薬は、
通常の歯科用の麻酔薬を使います。

が、麻酔の針は、すこぶる細い針を使用しています。

麻酔時は、痛くないのですが、麻酔した部位が麻酔が切れた後、痛くなる場合があります。

非常に不快ですよね。

原因は、注射麻酔した部位が細菌感染、炎症を起こしたのと組織が麻酔の液で炎症を起こしたと考えられます。

お口の中には、数多くの細菌が存在し、口腔内の環境を保っています。
細い針とはいえ、粘膜を傷つけるのは事実です。要は、針を刺した部位が口腔内の細菌により感染してしまうわけです。

腫れあがる事は、感覚のみで少ないのですが、ただれてしまったり、場合により、粘膜がじくじく潰瘍状になる事もあるようです。
では、どうしたら麻酔が切れた後、麻酔した部位が痛くなく出来るのでしょうか?

麻酔した部位は、注射したため、針の傷が残ります。
また、麻酔液は、注射した部位から周りの組織に回っていきます。
麻酔液は、強い酸性です。組織にもダメージを与えます。

麻酔、治療した部位の術後の痛みの除去。
次のような具体的な方法があります。

1、口腔内の細菌の環境を整える。
  つまり、先ずお口の中の痛くなる細菌、つまりは化膿する細菌を除去します。
  簡単に言うと、クリーニングですね。そうすれば、麻酔した部位の痛みが出なくな
  る場合が多い気がします。麻酔の液の組織に対する炎症反応は残りますが。

2、化学的に麻酔した部位の炎症を抑えるため、鎮痛消炎剤を飲んでしまう。
  (保険診療では、あまり認められていないのですが、対応は可能です。具体的には
   ロキソニンなどの消炎剤を服用します。)

3、麻酔した部位に感染を抑えるため、特殊な薬を塗る。
  (残念ですが、海外から輸入している医薬品ですので、薬事法では認可されていま
   すが、適応症ではない為、診療行為そのものが自由診療になってしまいます。)
   この治療法では、ダメージを受けた組織も回復します。
4、乳酸菌(ロイテリ菌)を用いて 

これらを、使い分ける事によって、麻酔した部位が痛くならなくなる筈ですが、勿論、
例外もあります。

頻繁に、麻酔した部位が痛くなる患者さんには、通常の麻酔薬とは、少し性質が違う歯科用の麻酔薬を選択する場合もありますが、通常の麻酔薬よりは、麻酔が切れるのが早くなります。

大方、あくまでも針を刺した傷、組織の損傷が起こした訳ですので、時間が経てば段々と治ってくると思います。
そういう面では、麻酔をしないで済む治療が、お勧めです。(なかなか難しいですが。)

麻酔の痕が痛い場合は、速やかに担当した歯医者さんにその旨を次回の治療の際に申し出てください。


歯の詰め物が変色したので詰め直しをしたら、もっと変色してしまった場合

高倉歯科マインドクリニックでは、マイクロスコープを使った精密かつ確実な治療を得意としているのですが、マイクロスコープときいてもピンとこないでしょうし、それよりもとにかく治して!痛みを止めて!という方がほとんどです。

今回は、実際の患者さんの治療例をあげて、マイクロスコープがどのように使われているのかを少し解説したいと思います。

詰めものが変色して、詰め直しをしたら余計に削られたあげく更に変色!

数年前に、左上の前歯(1番と2番)の間に小さな虫歯があったので、近所の歯医者さんで治療を受けたそうです。その際、虫歯に沿って大体1.5mmくらいの削り、白い色のCR(コンポジット・レジン)を充填をして治療完了。

それから数年後、CR充填した部分の変色が気になってきたそうです。もちろん経年による多少の変色は避けられません。CR(コンポジットレジン)は樹脂が主成分ですので、時間が経つと変色してしまうのです。数年で黄色っぽく変色しがちです。そして歯自体も年齢によって変化します。たとえ詰め物自体が変色していなくても、歯自体が変色すれば、詰め物が浮いて見えてしまいます。それはさておき、ある程度の変色・違和感は仕方のないことかもしれませんが、前歯ですし、一度気になったら、気にしないほうが難しいでしょう。

そこで、別の歯医者さんでCRの詰め直しをしてもらったところ、なんと歯の見えている部分1/3くらいごっそり削られてしまったのです。

最初はよかったものの、なんと、その後1年もしないうちに今度は真っ茶色に変色してしまいました。最初に削った部分よりも大きく削られた上に詰められたものですから、余計目立つことに。

また別の歯医者さんで詰め直しをしてもらいに行ったところ、「かなり大きく削られてるから、詰め直しをしても色の違いが目立ってすぐ気になっちゃうかもしれない。」と言われ、そのままにすることを薦められたそうです。変色しているだけで、歯に悪影響があるわけでないという視点では確かにそうかもしれません。

ですが、患者さんにとってみれば、最初は、本当に小さな虫歯だったのに…。毎日鏡を見て落ち込んで、何も手につかない状態です。こんな汚い歯に一生悩まされるなんて耐えられない。大きく削った歯医者が憎くて仕方ない!!と。

ごもっともです。

今では、出来る限り歯を抜かない、削らない、という方針の歯医者さんが増えてはきていますが、そうではないところのほうが多いでしょう。これは保険を使う場合、できる治療が限られているためです。

当院では、保険を使った一般的な治療と保険を使わない治療(自由診療)、それぞれ行っています。

今回のケースは、自由診療で行ないました。どのような治療を行ったのか解説します。

変色部位を削り再度詰め直す

とにかく変色部分をなんとかしなければなりません。

どうしても現在変色している部位を削る必要があります。
同時に、なるべくご自身の歯を削らないようにする必要もあります。

出来る限り歯を削らず、変色部位である詰め物を削って、再度詰め直す。通常でしたら、ルーペだけで行えるかもしれませんが、三回目の詰め直しであることと、もう歯を削られたくないという患者さんの思いに応えるために、マイクロスコープで拡大して精密に行なう必要があると判断しました。

マイクロスコープを使用するので保険適用外となり治療費は高くなってしまいますが、治療方針に納得していただけました。

実際に行った治療の流れ

さあ、治療の開始です。

歯科マイクロスコープを使って削る量を最小限に抑える

防湿は、簡易防湿で大丈夫でしょう。

削るのは歯ではないのですが、多少違和感を感じる患者さんもいらっしゃいますので、軽く麻酔。

詰め物をきれいに詰める為、歯と歯の間をセパレーターという器具で広げておきます。
 
患者さんの変色した詰め物のみをなるべく削るため、マイクロスコープで拡大し、見ながら丁寧に、慎重に、細心の注意を払って削っていきます。

この様子は動画として録画しています。

CR充填は、全部剥がさなくても、ボンディングという接着剤を塗り光照射すると、一層はがしただけでも再充填が可能な場合もあります。

色合わせは、マイクロスコープの光、自然光、それらを比較しながら、フローの高い(流れの良い)CR充填材で何層か塗っていく様にします。

この治療にかかる時間は、おおよそ60分ほど。

治療後は、録画撮影した記録を見ていただき、ご自身の歯をなるべく削っていないことをご自身の目で確認していただきました。

無事、治療完了し、ご来院時とは全く違って笑顔を見ることができました。どんなに難しい治療でも、この笑顔のために頑張れるのです。

きちんと仕上げた歯は、一体どこを削ったの?と驚かれることもしばしばです。

数年後、変色が気になってきた時は・・・

また、詰めた部分の変色部分を削り、再充填することになります。

保険診療では、使用できる詰め物の素材が限定されてしまいますが、自由診療であれば耐久性や見た目に拘わることができます。たとえば当院では、白い詰め物でしたら、e-MAXという変色しにくく透明感のある優れた素材の提案もさせていただいております。

e-MAXの場合、どうしても土台となる歯を少し多めに削る必要があります。

ですが、マイクロスコープを使えば、その量を出来る限り抑えることも可能です。


ラバーダム

何のためにするの?ラバーダムのメリットとは?

ラバーダムとは、ラバーバーダム防湿(ぼうしつ)法という歯の治療方法で使うものです。

「ラバーダム」という言葉は耳慣れないと思いますが、実はみんな知っているものです。医療ドラマで患者さんが手術を受けるときに掛けられているゴムっぽいのっぺりとしたシーツ。あれです。あれの歯医者さん版です。

ラバーバーダム防湿(ぼうしつ)法とは、治療する歯をゴム製のシートを使って隔離してできる限り無菌的に治療を行う方法です。もちろん治療するときには清潔な器具を使いますが、清潔な器具を使うのは当然として、お口の中自体が問題なのです。

なぜ防湿なのかといいますと、口の中は唾液が常にでており水分でいっぱいです。湿気が多ければカビが生えるように菌は水分大好きです。治療するお口の中には沢山のばい菌が無数に存在しています。炎症が起きているところが汚れていると治りにくくなります。水分いっぱい・菌もいっぱいのお口の中を治療するには、除湿・無菌がベストなわけです。

口の中全体を除湿するのは不可能です。部分的、治療する部位だけでよいのです。唾液などに含まれる周りからのばい菌の侵入を防ぎ、病気の原因菌が少なくなれば治りやすくなります。ラバーバーダム防湿(ぼうしつ)法はそれを実現する治療方法なのです。
また、治療の際には、他の組織(舌、頬)などの柔らかい組織から、治療器具での傷を防ぐ役割もします。
顕微鏡で治療をしていると、見えるのは治療する部位に限られます。他の組織の状態を確認することが出来ません。ラバ―ダムをする事によって治療する私達も安心して治療に集中する事が出来ます。

歯の治療とくに根管治療においては、ラバーダムは必須です!!

早く治りやすくなる&安全

ラバーダムを付けないで治療した歯と、ラバーダム防湿法をつかって治療した歯を比較すれば、確実にラバーダムを使った方が治りは早いです。現在の日本において根の治療の成功率は、約50%といわれています。つまり、2本根管治療した歯の1本は、後から痛くなってやり直すという事です。当然ラバーダム防湿をした方が治りが早いだけでなく、治療部位を「ラバーダム」で清潔に維持することで、治療した部位の再感染のリスクが減り、詰め物や被せものも長持ちしやすくなります。

また、治療中に出る削りかすや使用する薬剤は体に良くないもの、不味いものもあります。勿論、それらは、治療を確実に成功させるために必要な薬剤なのですが、それらを飲み込まずにより安全に治療できるというメリットもあります。

デメリットは、ちょっと息苦しい

お口にゴムのマスクを掛けたりしますので慣れないうちは少し息苦しい感じがするかもしれません。鼻づまり等で鼻呼吸ができない方は行うのが難しいかもしれません。ただ、慣れた方ですと、寝て起きたら治療が終了していた!などということもあるくらい気にならなくなる方もいます。また、喉の奥に設置する道具も有るので、喉の奥が敏感な方は使用するのが難しいかもしれません。

全体として考えると、より長持ちする良い治療を出来るという点でメリットの方がはるかにおおきいと思います。

 

ラバーダム=ラバーのダム

治療する歯、もしくはその近辺の歯にくさび状の金具をひっかけ、それ以外の歯をゴムのマスクで隠します。つまり、治療に必要最低限の歯だけを露出させるようになっています。また、くさび状の金具だけでは、だ液が漏れてきてしまい、感染の可能性がある為、ダムと呼ばれるパッキンみたいな材料があり、ダムで歯の全体を覆います。これは、実はラバ―ダムで治療する際、隠し技的な存在でラバ―ダムをしていてもそれだけでは、完全に防湿する事は不可能だからです。やはり、ゴムだけでは、薬剤などは漏れてお口の中に入ってしまいます。ダムを使用する事で治療している歯に使う薬剤が、患者さんのお口の中に入るのもふせぎます。ラバーダム防湿法を使うのであれば、ダムは必須アイテムです。(きっぱり)

こんなに便利な器具なのに、使用していない歯科医院が多いのが現状です。

何故、ラバーダムをやらない歯科医院が多いのか?

数年前までは、保険診療に算定項目がありましたが、現在では、包括治療になってしまっているので、時間、手間、材料代のコストを考えると使わない診療の方が歯科医院の収益が上ります。これを補うには、人件費、材料代などのかかる費用が必要になります。

つまりは、保険診療でなく自由診療になります。

ラバーダムを使っても保険診療の点数になりませんし、ラバーダムを使わないといけない決まりはありません。使わない歯医者が多いのは当然の結果です。ですが、治療の精度をあげる上では絶対に必要なのがラバーダムです。

患者さんの神経ない歯を出来る限り残す為には再発の可能性を低くしないといけません。患者さんの歯の健康・将来を考えればラバーダムは必要です。高倉歯科マインドクリニックでは、必要に応じてラバーダムを使用して診療しています。勿論、ダムも使用します。

ラバーダムを装着した方が良い、診療内容は、

  1. 根管治療。神経をとってある、または、とらなけれならない歯
    の根の治療の場合
  2. 直接覆罩と呼ばれる、虫歯が深い際に歯の神経を残す治療の場合
  3. 治療して、詰め物を直接詰める際、だ液、血液など、他の侵入物が治療するのに妨げになる可能性がある場合

など、多岐にわたります。

現在では、マイクロスコープという顕微鏡が開発され、診療に使用されています。マイクロスコープで治療する理由は、拡大した歯を見て治療する事で治療の成功率を上げて後に、再発させないようにする為です。何度も同じ歯を治療する事はいずれ歯が割れたりして抜歯する様になってしまいます。

直接覆罩と呼ばれている治療の成功率もマイクロスコープとラバーダム防湿を使う事により、格段に良くなりました。
昔では、考えられませんが、歯の神経を見ながら治療が出来るのです。
医科の脳外科や眼科が使用して治療するのと同じ顕微鏡を使用しているわけですので、当たり前といえばそうなのですが、確実な神経の治療が出来ます。この治療法の際にもラバーダム防湿は、強力な道具になります。

 

 

 


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