医療法人社団「躍松会」を設立しました。

医療法人社団設立のご報告

皆様のおかげ様で、平成元年2月に高倉歯科クリニックとして、世田谷区松原三丁目39番30号カーサタカクラ202号に当院を開設しました。
開設後、31年余り地域に密着した歯科医院をめざして、日々診療していました。

大変ありがたいことに開設当初から年を追うごと患者さんが増えていきました。
増えていったのは、患者さんからの紹介と口コミが大きな理由でした。

大変ありがたく、当院をご紹介頂く機会が多いのですが、その一方で
ここ約10年でインターネットを通じて当院を知っていただくことが大きく増えました。

昔は、歯科医院の広告の多くは、電柱やら、駅の中などが、中心でした。
勿論、今でも昔ながらの電柱、駅看板の広告を出している医院もあります

しかしながら、インターネットで医院を知っていただくことの影響が大きくなっているのが現状です。

インターネットによる変化

インターネットで医院を知っていただく患者さんが増えるにつれ、新しい患者さんの来院理由が大きく変わりました。

具体的には
・ブログやHPを読んで来院される方が多く、治療姿勢や当院の理念、治療の概要について理解して来院をしてくださること
・遠方の方もインターネットで当院をしっていただき、遠方から予約を取り、診療しにきてくだること

患者さんも、近所の方から、わざわざ遠方からネットの情報を頼りに来院してくれる機会が多くなりました。
これは、通常の看板や電柱広告ではなかった現象です。
近所の患者さんが当院を選んで来院して頂く事は、勿論、大変嬉しい事ですが、ネットを頼りに遠方から宿泊までしてくれて当院に来院して頂けるのは、本当にありがたい事です。

当院のブログや想いに賛同して来院していただけるのは、歯医者冥利につきます。

また一方で、インターネットによる歯医者業界全体への弊害もあります。

・口コミが非常に重要ですが、信頼性が欠けるものがまだまだ多い
・患者さんには紹介できないほど質の悪い歯医者であっても、広告にお金をかければ患者さんが来院してしまう
など、インターネットにより不確かな情報が増え、ご自身にあった医院を選ぶのがより困難になりました。

さらに、そういった質が良いとは言えないような広告を悪用している歯科医院や業者が増えているのも現実です。
患者さんに、それをどう判断していただくのが、これからの当院の務めだとも思っています。

自宅に近いから、通い安いから、というある意味コスト優先による歯科医院の選択は、長い目線でみれば正直正しくはありません。

患者さんが治療したい内容を長期的な観点から確実にしっかりと治療をすることが、本来の歯科治療だと、私は思っています。

広告、宣伝は、明らかに必要なものですが、過剰な広告宣伝費をかけることは、最終的には、患者さんに負担がかかります。つまり、本当の良い治療が出来なくなる可能性もある行為だと思います。

当院では、一切そういう業者には頼らないようにしています。こういったブログを通して患者さんに伝えていきたいと思います。これは、私及び躍松会の基本精神です。

確実な治療をすれば、歯はそれなりに長持ちします。
でも、ある程度時間も手間もかかるのは現実です。
雑に治療すれば、暫くしてから、必ずやり直しになります。
これは、治療ではなく、歯の破壊と同じで、長期的には後悔する選択です。

皆様に寄り添った、歯科治療を目指していければと思います。

歯科設備(CT,マイクロスコープなど)による大きな変化

変わったのは、インターネットだけではりません。歯科設備も同じくらい大きく変化しました。

開業当初には、5000万以上の歯科用CT装置も年々、価格も安く、また精度も良くなっています。
今では1500万程まで価格が下がり、我々の手が届かない機器ではなくなりました。
歯科用CTは、それぞれの歯科の症状に対する診断には欠かせない機器です。

歯科顕微鏡が日本に導入されたのは、約2000年頃です。
私が開業した1981年には、日本には歯科顕微鏡(マイクロスコープ)はありませんでした。

この歯科顕微鏡(マイクロスコープ)は、今までの歯科業界の治療法を、大きく180度変化させる機材でした。
今まで見えなかった物が、マイクロスコープにより見えるようになったのです。
医療においても同じですが、見えない部位を完全に治療する事は、ある意味では医師の経験と勘みたいになっています。当然、それだけでは、失敗もあります。
でも見えれば、違います。失敗しなくなります。

この技術進歩により、治療の質が大きく改善しました。
歯科治療では、こういった設備の重要性が上がりました。

一方で、その設備を扱う技術、診断がより一層重要になります。
我々歯科医師は、卒業、開業してからもその技術や機器を使いこなす知識を継続的に更新する必要があります。
新しい技術を習得するのであれば、様々な講習会に出たり、使いこなす技も知識も習得することの難易度が上がります。
(特に、マイクロスコープは非常に難易度が高い技術です。お口の中を鏡で見るので前後左右がすべて逆になります。)

それとは別に、歯科医師は、地域医療での貢献、老人ホームへの訪問診療、乳幼児歯科健診、障がい者歯科治療などの診療をすることも大きな役割です。

昔は、今程、老人ホームの存在も少なかったのですが、現在では老人ホームの数も増え、地域貢献として大きな役割だと感じます。

さらに、これからの患者さんの治療内容の向上の為にも、きちんとした歯に関する情報の提供や知識、講習活動も必要になっています。
これらをつつがなく、また、時代にあった形で提供できるよう高倉歯科クリニックを法人化する事にしました。

法人化にする事で、設備にかける費用の捻出、また歯科医師の講習会や勉強会、研修も容易になります。

「躍松会」設立の思いと経緯

法人設立の名称由来は、これからも医療の充実を図り、将来の歯科医療をより躍進させる為の一翼を担いたいという強い想いから、「躍」の一文字をとり、また開設地でゆかりのある松原町より一文字をとり、躍松会としました。

理事には、医師1名、監事には医学部大学病院の主任教授の医師を迎えています。

今後は医科と歯科との連携も視野にいれています。
なぜなら、医科の疾患と歯科の疾患には密接な関係があるからです。

これからも、
・地域医療の貢献
・最先端の歯科治療の提供
・医科との将来
・密接な連携
を見据えて医療法人社団躍松会という法人を設立しました。

医療法人社団躍松会には、大きく2種類の診療方針があります。1つは、理事長の私が掲げる高倉歯科マインドクリニック(患者さんの希望に寄り添う治療)と、医療法人社団躍松会、高倉歯科クリニック(歯科治療としてエビデンスに基ずく治療)の本来の診療です。

どちらが、患者様に合うのかは、担当の歯科医師や衛生士と、患者様自身が相談して体験すると思います。ご自身で体験してください。

但し、最終的なコンセプトは、同じです、あくまでも、患者さんの為、これは、一緒です。

医療法人社団躍松会、高倉歯科クリニック、これからも、宜しくお願いします。

医療法人社団躍松会
高倉歯科クリニック

理事長 高倉 寛

 

 

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世田谷区の松原(明大前~下高井戸エリア)で高倉歯科マインドクリニックを平成元年に開業しました。マインドというのは、患者さんの気持ちに応えられる治療ができる医者でありたいという強い思いを込めています。 歯の健康と一本でも多くの歯を残していただくために、最新の治療を積極的に取り入れ、最新の治療が最良の治療であるべきです。 歯でお悩みの方がいたら一人でも多く助けてあげたい、地域医療へ貢献したい、そして、「かかりつけの歯医者さん」として患者さんに選んでいただけるよう、日々診療に励んでおります。

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