「歯医者での定期検診は本当に必要?」という疑問を歯医者さんが解説します

定期検診は歯を大切にするためにはやはり必要です

1日に朝食、昼食、夕食と多くの方は3回位ほど食事していると思いますが、1回あたり何回程噛んでいるのでしょうか。そういえば、おやつもあります。

現代人の咀嚼回数は平均で1食で620回と言われていますので、1日に2,000回ほど咀嚼をしているわけです。
つまり、それほど歯をたくさん使っています。

それだけお口に物が入が入り、歯を使っていれば、当然歯も汚れ、汚れが付着します。

それに、歯も減ります。

一方、普段検診をしていて歯ブラシだけで全部ついた汚れを落とせる人は、なかなかいません。
お口の中には、概ね28本の歯があります。自分自身で全て管理出来る方も確かにいらっしゃいますが、ほとんどの方は歯を全て管理するのは、難しいのが現実的です。

驚かれるかもしれませんが、本当にいないのです。それほど歯磨きは難しいのです。

そこで大事なのが、検診です。健診ではありません。

検診で、自分では磨けていな汚れを定期的に確認・また除去してもらうことが長く歯を使う上では非常に大切です。

勿論、定期検診はで小さな虫歯のチェックも出来ます。また、早期に虫歯を見つけ治療も出来ます。
例えば、小さな虫歯なのであれば、治さなくても、経過観察する事も可能になります。

つまり、再石灰化させてしまうのです。
歯の表面のエナメル室という硬い層は、身体の発生由来が、外胚葉で構成されています。
外胚葉は、爪や髪の毛などで再生します。従って、正しく様子を診てあげれば、削らずに治る場合もあります。

定期検診は、歯と長く付き合っていくためにとても大切なことです

歯科医院では歯を削ったり、抜いたり、詰めたり、被せたり、のイメージがあるかと思いますが、
あるべき姿として歯は、本来削ったり、抜くものではありません。
勿論、被せるものでもありません。

なるべく抜かず、悪くなる前に出来る限り必要なだけ対応をするのが、当院での歯科検診です。
また、長期的に治療の経過観察をしたい場合にも、歯科健診をおすすめしています。

経過観察には、治療の結果を長期間に渡って安定している事を確認するいことで、患者さんの当院に対する信頼感も得られます。

さらに、フッ素のとりこみなどの予防処置治療も実施することで、今後虫歯になりずらい歯を作っていきます。

経過観察をする事で、今までの治療した歯の状態の良し悪しがわかってきます。
勿論、悪くなっていたとしてもすぐには治療する訳ではありません。
今後、どういった経過が予想されるかがわかってきます。
それは、我々歯科医院にとっても、とても参考になりますし、患者さんにとっても、「ここを、重点的に管理すれば良いんだ。」という指標にもなります。
そういった事を記憶して頂くことで、患者さんの、お口に対する意識も向上します。
これは、将来的にも患者さんにとって非常に大切な事です。

経過観察のメリットには、歯を削らない。
つまりは、歯に余計な負担をかけないという事です。
自然に作られた歯は、私達、歯科医師には、同じ材料で作る事は出来ないからです。

仮に、同じ材料があれば良いのですが、これは無理。自然には敵いません。

だからこそ、出来るだけ、歯を削らない様にする事が大事なのです。

歯を大切にする意識をしている人ほど、実際に歯がきれいです

実は、このような定期的なお手入れにも種類があり
・保険適応の「検診」
・保険適応外の「健診」
があります。

2つの違いは、
虫歯、疾病がある場合は歯科検診。
経過観察を含め予防的処置を行う場合は、歯科健診となり、実は保険診療外での治療となります。

当院では、保険診療:通常45分、自由診療:倍の90分で、お口の中の検診、健診を行います。
現在の保険診療では、1回で全部の歯を検診をすることが、保険では認められていない為に、分けて実施をします。

現在では、保険診療でも定期検診は可能になっています。

 

歯科の定期健診、その方が患者さんにとって、費用、1回の施術時間は、ある程度かかりますが、その分、細かく施術が出来るので、本当に歯を大事にすることに繋がると思います。

また、費用がかかる事ですので患者さんの、歯を大事にする意識は、当然高まります。
これは、案外、大切な事です。

意識を持ちながら、定期的に健診をする。

これに尽きると、私は思います。

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世田谷区の松原(明大前~下高井戸エリア)で高倉歯科マインドクリニックを平成元年に開業しました。マインドというのは、患者さんの気持ちに応えられる治療ができる医者でありたいという強い思いを込めています。 歯の健康と一本でも多くの歯を残していただくために、最新の治療を積極的に取り入れ、最新の治療が最良の治療であるべきです。 歯でお悩みの方がいたら一人でも多く助けてあげたい、地域医療へ貢献したい、そして、「かかりつけの歯医者さん」として患者さんに選んでいただけるよう、日々診療に励んでおります。

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