予防に勝る治療はありません

当院では、歯の予防方法は『セルフ・ケア』と『プロ・ケア』の2つに分けて考えております。 セルフ・ケアとは、普段、みなさまがご家庭において行う歯みがき、つまり、ご自身でできるメンテナンスでございます。プロ・ケアとは、専門の歯科衛生士が行うメンテナンスになります。 ご自身で行っていただく歯磨きですが、万人向けの正しい歯の磨き方というものは厳密にはありません。なぜなら、その人自身に最適な磨き方が、その人にとって正しい磨き方であるからです。たとえば、右利きの人、左利きの人では、磨き方がどうしても偏りがちです。その人自身に適した磨き方=正しい磨き方、なのですが、正しい方法でないと、いくら毎日一生懸命磨いても磨ききれていない箇所が存在する可能性や、逆にダメージを与えている可能性もあります。自分自身に最適な磨き方を身に付けることは、本当に大事なことだと当院では考えています。当院ではマイクロスコープ(顕微鏡)によって、患者様のお口の中の状態を大きなスクリーンに映し出すことができますので、患者様ご自身の目で見て納得していただける確実かつ丁寧な指導が可能です。英語に対応するスタッフもおりますので外国人の方でも大丈夫です。 次に、専門の歯科衛生士によるプロ・ケアについて説明いたします。こちらは、専門家が溜りに溜まった歯垢を落としたり、歯茎に問題がないかどうか、無理なブラッシングによって正常な歯に傷がついていないか、などのチェックを徹底的にいたします。そして、お口の中のバイ菌を取り除き、綺麗にすることで、歯と歯肉の状態を改善します。これらを定期的に行うことにより、将来にわたって、虫歯や歯周病になりにくい状態をキープし続けていくことが期待できます。 歯の予防には、セルフ・ケアとプロ・ケアの2つに分けられると、先に申しあげましたが、セルフ・ケアとプロ・ケアを組み合わせることが歯を長期に渡って健康な状態でキープするために必要なことだと考えています。そして、私が何よりも大切にしている「歯を削らない治療」を実現するために、25年間に渡ってセルフ・ケアとプロ・ケアの組み合わせによる治療を研究してまいりました。その研究も、最新機器の導入とそれを扱う技術を習得したことで、私自身、現状では非常に満足のいく形になりました。今後も、更なる研究および開発を行い、常にベストだと自信をもって診療をできるようにしていきたいと思っております。 当院の予防方法ですが、マイクロスコープにより精密に口腔環境を検査し、詳しく診断することで患者さんに合わせた予防プログラムを設計いたします。そして、歯周病の検査などを行い、口腔内の映像を見ながら患者さんご自身にお口の中の状況を把握していただきます。 その後、プロによるクリーニングでご自宅で行うブラッシングでは取りきれない歯石やバイオフィルム(歯垢)、を除去し、研磨、清掃し、むし歯や歯周病を予防します。 さらに、フッ素を歯の表面のエナメル質に塗布することで、むし歯に強い歯をつくります。 せっかく治療が終わっても、日常のケアを怠っていてはまたむし歯や歯周病を繰り返すことになり、歯を長期に渡って健康な状態でキープするには、日頃の予防やメンテナンスが必要です。定期的な健診をお薦めします。